演葬会
藤ダリオさんの「演葬会」です。
主人公はインディーズバンド「ベルベット・リンチ」のボーカルで霊と話が出来る朝霞恭平、 物語は恭平の視点で展開していきます。
また「ベルベット・リンチ」のメンバーもそれぞれ恭平とは違った霊能力があり、霊が見えさらに予知夢を見るギターの三田村兆、霊の死んだ状況や怨念が脳裏に映像化されるベースの宝来柊人、霊を見たりは出来ないが憑依されやすい体質のドラムの神崎夕輝、この4人が霊絡みの事件に巻き込まれていくというお話です。
ある日、兆がライブ中に黒のゴスロリのバンギャルの死霊が現れるという予知夢を見ます。
その予知夢は現実となり、ベルベット・リンチのライブ中に死霊が現れ、憑依されやすい夕輝に憑依し… ライブは一体どうなるのか?
他にもレコードから聞こえる不気味なうめき声の正体は?など全5話構成になってます。
なるべく霊に関わらずに、音楽活動に専念しようとするのですが巻き込まれていきます。その心霊現象の裏に隠されているものとは一体?
表紙のフライングVにつられて買ったんですが、面白かったです。
ただバンドの話が少ないかな?と…
最初の方はそんなに怖い話ではないよなぁと思ってたのですが、話が進むにつれて少しずつ怖くなっていくような感じでした。
是非、シリーズ化して欲しいと思った一冊でした。
文庫版