普通の愛

26歳という若さで夭折された尾崎豊さんの小説「普通の愛」です。

中学生くらいの時に読んだのですが、Kindleで出てたので読み直しました。


「変貌」「たたずむ瞬間」「ファーストフード」「LOVE WAY」「フェアリー・ウィスパー」「普通の愛」「雨の中の軌跡」の7つの短編集です。

拘置場、覚醒剤、結婚生活など、尾崎豊さん自身が体験した事をもとに主人公の視点で描かれています。

生きることの苦しみ、孤独感が描かれた作品の中で"恋なんてファーストフードみたいなもんさ"という、付き合いたてのカップルのデートの話が描かれている「ファーストフード」は尾崎豊さんのユーモアに溢れる作品もあります。

そして、後記に記されている"僕の罪を証言します"という言葉。
罪とは一体何なのか?
そして、尾崎豊さんが子供に伝えようとした「普通の愛」とは?


全編を通して、尾崎豊さんの繊細で感受性の強さを感じられる作品になっています。

愛だ恋だに程遠かった中学生のおいらがこの本を読んでどう感じたのか気になります(笑)