秘密結社にご注意を


第11回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞した、新藤卓広さんの「秘密結社にご注意を」です。

青野敬介は強すぎる好奇心により、ある問題を起こし会社をクビになります。
そして引きこもっているところに封書が届きます。
「明るく、楽しく、カッコよくがモットーの我が社で働きませんか?」
という内容の怪しさ満点の入社勧誘の手紙が…

またしても強すぎる好奇心に負けて青野はその会社に行きます。
そこにはとんでもない美女•あいみが居てこともなげに「秘密結社だから」と言います。

青野はまたも好奇心を発揮して「秘密結社」を暴こうと働き出し、日々の仕事をこなしていきますが…
その仕事と言うのが、「薬局の間を二時間ウォーキングせよ」「晴れた日に傘をさして歩け」などよくわからない仕事内容ばかりなのですが、こなした先にあったのは…

他にも様々な登場人物の視点で描かれた群像劇といった形の小説です。

仕事内容から全く目的が見えない秘密結社の目的とは?

バラバラだったストーリーが見事に一本につながって行くのは読んでて圧巻でした。

またちらっと出て来た人物や物が後半になって出て来たりと重要な意味があったりとあちこちに伏線がちりばめられてあって本当によくできてるなぁと。

これってそういえば…とかなっちゃうので、時間がある時に一気に読む方がいいと思います(笑)