吉原手引草

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直木賞受賞作の「吉原手引草」です。
 
内容は人気絶頂の花魁・葛城が身請け寸前に失踪、吉原で働く人達の話を聞いて真相を追って行くという物語です。
 
聞き手の言葉や描写などはなく語り手の言葉のみで構成されてます。
 
また吉原の遊び方、しきたり等を語り手がわかりやすく説明してるので吉原の知識がなくても読めるようになってます^ ^
 
失踪した花魁•葛城と関わりのあった人達からの話で徐々に明らかになっていく葛城の生い立ちや花魁になるまでの経緯と決意。
 
ただ真相全てを知る花魁•葛城の言葉はないので真相は薮の中っていった感じですが…
 
でも一番驚いたのが一晩でかかる費用と、身請けする費用。
身請けには千両かかると書いてあり、一両って今の価値だといくらくらいなんやろ?と思って見たら、10万くらい^^;
ということは、一億⁉︎
いや〜、驚きました(笑)
 
ミステリーとしてもかなりおもしろかく読み応えありました^ ^
 
文庫版